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【衰退?フィットネス競技の今後はどうなるか】

皆さんこんにちは!イーケイです!

 

前回のナショナルプロクオリファイの記事の続きになります。

www.lifebuilding.biz

 

前回の記事の最初の方にフィットネス競技を盛り上げるためにはエンターテイメント性がとても重要だという事を書きました。

今回は今後のフィットネス競技の在り方について批判覚悟で色々と語っていきたいと思います。

 

主にテーマは3つです。

・エンターテイメントとしての競技はどうあるべきか

・スカパーでの有料ライブ配信はフィットネス競技を衰退させる

・他団体のプロクオリファイへFWJ選手やファンは流れていく可能性がある

 

 

まず一つ目の『エンターテイメントとしての競技はどうあるべきか』という点についてです。

 

はじめに、フィットネス競技は他の多くのスポーツとは区別して考えることが必要です。

僕個人的には、サーカスやコンサートを観に行くことと同じ類のものだと思っています。

というのも、それらはどちらかというと"Show"であり、それら自らがエンターテイメントショーとして認識しています。

運営側はいかに会場や観客を盛り上げて話題性を作り、今後どのように繋げていくかに尽力します。

当然、最も重要なのはパフォーマーの腕ですね。

 

フィットネス競技もそれによく似たものです。

しかし現在この競技では、運営側は簡単に売上を出すことができます。

なぜなら、パフォーマーへの給料を与える必要もなければ(逆に彼らからお金を得る)、話題以上の”ブーム(流行)”が全てビジネスを上手く導いてくれるからです。

 

兎にも角にもフィットネス競技が他のショーと一番異なる点は、フィットネスブームのおかげで簡単にお金を稼げるということです。

これに関しては少し前から違和感を感じていました。(僕だけではないはず)

 

サーカスもコンサートも主役はプロの人です。

もちろんそのパフォーマーには給料が与えられます。

一方でフィットネス競技は、ステージに上がる競技者が運営に選手登録費や出場費を支払い、ただで見せ物となります。(サーカスの動物と同じです)

 

要するに、主催者が会場を抑えて宣伝し、登録費・出場費を募り高価なチケットを販売するだけでお金は生まれるということです。(その他スポンサー収入などもあります)

 

もちろん競技者は自分の意志でお金を払って競技に参加するので、自分たちのおかげで団体が儲けているという事は一切思っていないと思います。

お互いがwin-winとなるので良いことなのですが。

  

特に近年は団体のネームバリューが選手にとってはとても大事になりますが、団体はそれを上手く利用してビジネスを行なっているのでしょう。

 

ここで言いたいことは、この競技において運営の利益がある程度確定されている場合、それをどのようにさらに増やすかよりも選手や観客の負担を少しでも減らすことを考えるべきです。

出場費も高ければチケットも異常に高いです。

それが原因で参加を考える選手や観客も少なくないと思います。何よりも、この競技に興味を持つきっかけの妨げにもなります。

 

この競技を通じてどのようにフィットネス業界を盛り上げられるかということを真剣に考えてほしいです。

 

フィットネス競技は最近になり多くのメディアで取り上げられる機会が増えてきました。

フィットネス・トレーニングが流行り出し、そこからフィットネス競技への関心も集まっていっています。

日本では特にメンズフィジーがとても人気ですね。

挑戦しやすい競技であり、人気有名選手が多数いることでファンや競技人口が増え今後もどんどん人気が出ていく一つの要因です。

ここには”広く浅く”満遍なく流行が広がっています。(これはフィットネスの発展にはとても重要)

 

一方で、ボディビルはどうでしょう。

人気が高くなっているのは事実ですが、依然多くの人からは受け入れ難く参入しにくい競技であり、コアなファンが多い印象です。そしてフィジークのような人気選手が少ない。

そのため今回のナショナルプロクオリファイはメンズフィジークほどの盛り上がりはありませんでした。

しかし去年日本で行われたオリンピアマチュアとジャパンプロを思い返してください。

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海外選手のおかげで、ボディビルは大盛り上がりでした。

  

要するに、

・フィジークは誰が見てもかっこいいと思う身体

・クラシックは究極の肉体美の表現

・ボディビルは限界を超越した怪物的肉体

 

こういったものを見る事を観客は期待しており、それ以外の人でも衝撃的な印象を受け興味を持ち始めていくと思うのです。

大会を盛り上げるためにも海外から選手が来られる状態に早く戻ってほしいですね。

 

パフォーマーの腕が大事と言いましたが、フィットネス競技には選手の肉体や知名度はとても重要です。

それらがエンターテイメントとして観客をどう虜にするかに影響します。

 

 

そして次のテーマのスカパーでの有料ライブ配信はフィットネス競技を衰退させる』

 

分からない方のためにも説明をしますが、これまでは国内のフィットネス競技の観戦方法(ライブ)は会場に足を運ぶ必要がありました。

ネットでのライブ配信は行っておらず、会場へ足を運べなかった人達は主にYouTubeで大会模様の映像を後日チェックします。

その動画を投稿している人は一般の方〜有名フィットネスユーチューバーなど様々で、彼らのおかげでこの競技を知った人もかなりの数いるでしょう。

(有名どころでは、カネキンさん、ぷろたんさん、JINさん、その他にも沢山います)

 

しかし、去年2019年末よりFWJはスカパーオンデマンドとの契約(期間は不明)を行なったために、大会の映像はスカパーに独占(有料)され、我々個人で撮影した大会の映像は公に出すことが一切禁止となりました。

アメリカでは絶対にありえない。。。

 

これにより何が起こるかというと、フィットネス競技大会がより多くの人の目に留まらなくなってしまうということです。

 

今のこの時代に、彼ら有名ユーチューバー・インフルエンサーに大会の発展を任せればいいものの、スカパーと自分たちの力を信じたわけです。

というよりも、お金に目がいったのでしょうか。

仮に僕が団体の会長だったら、彼らに映像を任せて報酬を与えたいぐらいです。(笑)

皆さんも「この時代に。。。」という嘆きしか出てこないのではないでしょうか?

 

「たかが1,500円ぐらい払え!今まで無料で観れていたことに感謝しろ!」と言われそうですが、確かに一万円近くするチケットを購入し会場へ足を運ぶのに比べたら安い気もします。

高画質で映像も見やすいので、選手やファンにとっては良いのかもしれません。

 

しかし、フィットネス競技を知らない人にこの競技の魅力を伝えるための一つの貴重なプラットフォームがなくなったということを考えてほしいです。

 

フィットネス業界全般に言えることですが、フィットネスをさらに広めていくには新規参加者を増やすことが重要なのです。

どのようにその人たちにリーチしてフィットネスに参加してもらうかを考える必要があるのです。

今この瞬間ではなく後に繋げていかなければいけないのです。

 

FWJが日本のフィットネス(競技)の発展を目指して活動しているのであれば、このような状況は100%起こりません。

 

正しい方向に向かっていけば後々必ず良いことが起こるのに、目先の事だけを考えていては失敗してしまいます。

 

このような貧弱ブログで何を言っても無駄ですが、”本当に”フィットネスの発展を目指しているのであれば、身内だけの会議などではなく優秀なコンサルを雇うなり頭の良い人と運営をしていくべきだと思います。

 

 

 そしてこれに繋がっていくのが最後の、

『他団体のプロクオリファイへFWJ選手やファンは流れていく可能性がある』

というテーマです。

 

 現在、多くのトップ選手の目標はIFBBプロになることだと思います。

そのため、今回のナショナルプロクオリファイでも多くのトップ選手が出場していました。

IFBBプロになれる大会はFWJの他にも、THINKが日本で開催するマッスルコンテストも2019年からあります。

CJBBFにもIFBBプロリーグとのコネクションがあります。

 

マッスルコンテストの方が選手にとってのお金の負担も少ないですし、IFBBプロカードはどこで取得しようがIFBBプロカードです。

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仮にCJBBFも日本でプロクオリファイの大会を開催してくれれば、それを求めに参加する選手も多くいるでしょう。(CJBBFが最もアメリカのコンテストらしい団体)

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そしてそういったところに参加する選手のほとんどが、FWJ選手でしょう。

それにより、選手が動くことによりファンや観客も皆移動していく現象が起こります。

この実現には時間がかかりそうですが、なんとしてでも今の現状を他団体に変えていってほしいですね。

 

例えば、仮にエドワード加藤選手や廣川選手が来年マッスルコンテストに出場したとすると、それだけで観客はいっぱいになることは想定でき、同時に話題性も爆発的に上がるでしょう。

 

なぜこれらが予測できるかというと、過去に既にその現象が起こっているからです。

JBBF→NPCJ(FWJ)です。

数年前までは、メンズフィジークといえばJBBFでした。

そこにはエドワード選手、佐藤選手、竹本選手、湯浅選手などファンが多くいた選手が皆IFBBプロカードを求めにFWJに流れていきました。

その後はそれぞれの団体のメンズフィジークの人気度はひっくり返り、今現在はFWJに人気が集まります。

 

 

ここで言いたいのは、結局はどの競技でも選手ありきであり、彼らを手放さないためにも団体が徹底して運営を行っていくことが重要であるということです。

FWJには山岸選手が関わっていることが相当デカいと思いますが、いくらでも状況がひっくり返る可能性はあるのです。

 

逆に他団体にはこれから大会数を増やしていき国際的なプロクオリファイの大会も国内で開催してほしいですね。

そうしたら上に書いたような状況があっという間に起こると思います。

 

より選手のことを考え、活躍する場を作ることができる団体が最終的には人気が出ることを願います。

 

 

 

本日もお読み頂きありがとうございます!

また次回お会いしましょう!

 

それでは!

 

 

 

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